野球が好きな方はもちろん、普段あまり野球に興味がない方でもWBCの結果だけは気になるし、大谷翔平の名前は知っているのではないでしょうか?
今回のメンバーの豪華さは皆さん知っておられることでしょう。
メンバーたちも、一日も長くこのメンバーで試合ができるようにと口々に言い、優勝目指していることと思います。
大谷翔平のWBC参加への意欲
WBCは大谷翔平にとってはずっと目標にしてきた大舞台です。花巻東高時代に作った人生目標シートには、23歳と27歳の欄には「WBC日本代表」とはっきり記してありました。ですが、2017年大会は右足首痛で出場を辞退せざるを得なくなり、「体調管理は本当に大事だなと思い知らされました」と語り、二刀流大谷の表情は沈んで見えました。
2018年に右肘のトミー・ジョン手術を受け、翌2019年には左膝を手術しています。新型コロナウイルスの影響で開催が延期となり、2023年でようやくWBC出場のチャンスが巡ってきたわけです。6年前とは明らかに違う様子で、会見では自信に満ちた表情で参加していましたよね。
大谷翔平からの誘い
日本の宝
大谷翔平 & ダルビッシュ有 pic.twitter.com/SEtRIDvEME— San Diego Padres (@Padres) September 8, 2021
ダルビッシュ有は、高木豊さんのYouTubeチャンネルに出演してこう語っていました。
「最初はそこまで頭になかったんですよ。呼んでもらえるとは思っていなかったですし」とのことです。栗山英樹監督が米サンディエゴを訪れてくれましたが、やはり頭にあったのは家族のことで「家庭を回すっていうときの自分の戦力を考えるとすごく痛いんですよ。オフシーズンは50/50でやってるので、自分が抜けてしまったときの戦力ダウンと妻の不安とかいろいろ考えて天秤にかけた時に行けないなっていうのは正直あった」といいます。
栗山監督が訪問した後に、大谷翔平からLINEがあったそうで「大谷くんが優勝したいっていうのがすごく僕は伝わってきてた。あれだけ活躍しててほとんど全てのものを手に入れてる状態の大谷くんが、まだこのシーズンに関係ないWBCでも優勝したいと思うその気持ちがちょっと前向きにさせていった」とのことで、大谷の熱い想いが自身の背中を押したと語っています。
通訳の水原一平氏のWBCベンチ入り
すっかり日本代表に溶け込んでいるヌートバー選手も実は大谷翔平の通訳の水原一平氏からのメッセージからが始まりだったそうです。
“以下にある私の携帯電話番号に、ご都合のいいときに電話いただければありがたいです”
この働きかけがなければ、今回の日本代表入りがかなっていなかったと思うと、水原通訳のファインプレーに感謝しかありません。
「『まだ何も決まってはいないけれど、もし侍ジャパンに選出されたときは興味があるか知りたい』と。“マジか!”と。その場ですぐに『イエス』『オフコース』と答えたんだ」とのことです。
水原一平氏のWBCベンチ入りは栗山監督のたっての希望だったそうで、監督が日本ハムの監督時代に水原氏は2013年から大谷が渡米する2018年まで、外国人選手の通訳として活躍していたのだそうです。その経緯から今回の代表チーム同行が実現したのだといいます。
今回のWBCでも日本の試合の時は日本人の審判は入らないので、外国人の審判員を相手に、大事な局面で水原氏が栗山監督をサポートする場面が出てくるはずです。さらに、ヌートバーの代表入りをきっかけに通訳としての役割もあり、大谷と“一平さん”が共にWBCでベンチ入り、というシチュエーションが叶ったということです。
準決勝でも見られた優勝への強い気持ち
劇的な逆転劇で準決勝のメキシコ戦を勝った侍JAPANですが、ラーズ・ヌートバーは、試合を中継していた現地スポーツ局のインタビューにこう答えたそうです。
「クレイジーなゲームだったし、今はクレイジーな感情だ。何より決勝まで行けたのは最高だね。アンビリバボーだ。驚いたけど、このグループのメンタリティーは絶対に諦めないというものがあった。だから諦めてなかったよ」
9回裏に2塁打を放った直後に塁上で感情を爆発させ、ベンチを鼓舞する姿を見せた大谷については「彼は凄まじかった」と指摘します。そして「ショウヘイがあんな風に感情を表に出すときはどんな時もマジな時だ。だから、僕らダグアウトの誰もが彼を見て闘志に火が付くんだ。今日もそうだった」と興奮気味に語っていました。
LEADOFF DOUBLE FOR OHTANI!
Japan is looking for the walkoff win! 💪 pic.twitter.com/lUGdsST5TF
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) March 21, 2023
What a comeback victory for Team Japan! #WorldBaseballClassic pic.twitter.com/xTCG99XJlo
— World Baseball Classic (@WBCBaseball) March 21, 2023
まとめ
残すところあと一試合、決勝戦だけとなった【WBC2023】
メキシコ戦の後、三塁側だけではなく、一塁側のメキシコのファンにも向かって深々と脱帽し、お辞儀をした侍JAPANがアメリカで称賛されているとのことです。
いつまでもこのドリームチームを見ていたいけれど、最後の決勝戦は私たちも悔いの残らぬよう、諦めない気持ちを共有して応援したいですね。
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